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交流電力の伝送の問題を考えるには線路の周囲の電磁界の様子を知る必要があるが、一般的には電磁界の効果を示す係数、インダクタンス、容量を用いる。高周波では低周波と違ってこれらの係数は、これらの要素が単体として存在しているわけではなく、線路に沿って分布していると考えるので分布定数という。二本の導体の伝送線路戚敵うに直列の分布インダクタンスL1,L2−−Lnと並列の分布容量C1,C2、−−−Cnの連続回路と置き換えて考えることができる。

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1.2 進行波
図3−3(a)でスイツチSを入れるとし1に電流が流れようとしてdi/dtが生ずると瞬間的に逆起電力L1・di/dtが発生し流れを妨げるからL2以下には電流が流れない。そしてC1に充電されると、次にL2,C2にも同じ現象が生じ以下次々とC3−−−Cnが充電され、電流が流れるようになる。
次にスイッチを入れて素早く切ると図3−4のようにインパルス電圧が右の方に進んで行く→進行波

 

 

 

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